blacko-no-blog

BL感想

沈黙10

ネタバレ含む

 

 

下女への拷問を目の当たりにしてさすがの王妃も少しビビる。けど、お医者がうっかり口を滑らせて沈玉が男だと知り、なにやらまた企んでいそうな雰囲気です。
一方の沈玉は、目覚めたとはいえまだ体は万全じゃありません。親王サマは我慢を知ったのでしょうか、ご無体ははたらきません。でも沈玉のそばにべったり。文字の読み書きも教えてくれます。

 

そして、あるとき。

沈玉を「玉」 と呼ぶ。

 

ここで沈玉がフワワーってなるんですね。恋におちた瞬間です。ラブ。

これまで親王には恐れや恐怖の感情しかなかった沈玉が、親王の変化で自身も徐々に気持ちが変わっていく10話。そりゃあ、あんだけ他人に厳しくて残酷なのに自分にだけ甘々だったら絆されますよね。しかもすごいイケメンだし。

 

モノ同様に扱われたり、がんばって踊りを披露したら怒られて折檻されたり、残虐な一面をまざまざと見せつけられたり。普通ならマジ無理ってなるけど。それこそ、他者からモノとしてしか見られてこなかった沈玉だからこそ、名前を呼ばれておちちゃうのは当然と言えば当然なんだろうな。名前=「個」として、沈玉という一人の人間として見てもらえたことがすごく嬉しかった沈玉。いじらしすぎる。私も親王サマに名前呼ばれたい人生だった と、ちょっと夢女になりかけた10話でした。

 

 

←沈黙09 沈黙11→