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BL感想

沈黙11

ネタバレ含む

 

 

「玉」と呼ばれて喜ぶ沈玉。さらには「沈玉」という字も教えてもらうと、では親王様の名前は?と問いかける。このときのオズオズしながら聞く沈玉がめっちゃかわいい。

沈玉が親王に何かを求めるという行為はこれが初めてでは?初めての「ください」が、貴方のお名前なんですか?なの、むちゃくちゃ健気だ。

親王は「君玄梟」という自分の名前を紙に書いて教えてあげる。これに感極まった沈玉は思わず親王に抱きついちゃうんですが、このときの顔がもう誘っているふうにしか見えないんですよ。あざとい。あざと可愛い。

そんな沈玉に親王も思わず手が出そうになるけどグッと我慢。病み上がりだから。そうして決心。沈玉を正式に側室「隠妃」とすると。

なんか暗くない?その名前。って一瞬思ったけど意味が重い。親王は執着心が本当に強い。

 

ここまででイチバン、2人の距離が近づいた回でした。 お勉めとしてではなく自らの気持ちで甘えた沈玉と、自分の欲よりも相手のことを優先した親王。 どっちも初めて。すっごく良かったです。 

 

身分の差がある世界線だと、肩書ではなく名前を教えたり呼び合ったりというのは、めちゃくちゃ特別な行為なわけです。だからこそ、その設定を存分に生かすのはハードル高かったりするけど。名前というキーワードでこれほどエモいエピソードに出会えたのは久々でした。ラブ。

 

 

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